青魚と組み合わせて悪玉コレステロールを減らす

大豆に含まれるポリフェノールの一種、イソフラボンの健康効果が注目を集めています。
実は、単体よりも、色々な食べ物と組み合わせることで、さらに効果的であるといわれています。
基本的な和定食の組み合わせは、理想的といわれています。
秋刀魚に、沢庵、味噌汁、梅干、納豆などの献立です。

組み合わせる食材によって効果は色々なのですが、青魚と、イソフラボンの関係に注目して説明します。
青魚とは、さばや秋刀魚、いわしなど、見た目の銀色~青の背中やお腹の色が目印です。
プランクトンなどを主食にしており、遊泳する際に保護色になるような、色をしています。
見た目はにていますが、マグロなどは青魚とはいわれません。
酸敗しやすく品質の劣化(いわゆる「油焼け」)を起こしやすいので、火をとおさない場合は、できるだけすぐに刺身でたべるか、酢でしめて食することが多くあります。
基本的に群れで回遊し、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などが豊富です。

これらは、血中の悪玉コレステロール(LDH)を押さえ、善玉コレステロール(HDH)を増やす効果があるといわれています。
動脈硬化などの疾患は、血管をながれる悪玉コレステロールが血管の壁にこびりついて、血流を阻害することから発症します。
ドコサヘキサエン酸に代表される、不飽和脂肪酸は、イソフラボンとにたような効果があるのです。
同時に摂取することによって、さらに健康効果が期待できます。
また、青魚に含まれるカルシウムは骨を作るうえで欠かせない材料です。
カルシウムを骨と合成させるのは、ビタミンKやイソフラボンが活躍します。

基本的な和定食の組み合わせは、こうした効果に加え、乳酸菌の一種である納豆菌による発酵などを通します。
腸内の細菌バランスを整え、大豆イソフラボンの吸収を促し、抗酸化作用を利用して身体を酸化から守ります。
もちろん、健康的な食習慣とともに、良質な睡眠、適度で長期的な運動習慣がとても大切です。
血液やリンパの流れが滞ることのないよう、身体を動かすことは、食習慣とおなじく重要なことといえます。
イソフラボンはコレステロールが高いと感じる方に特にお勧めです。