たんぱく質と組み合わせて美肌に

美肌のために最も重要な栄養素は、良質なタンパク質です。
しみやシワを改善する上でも、コラーゲンに代表されるタンパク質は欠かせません。
エラスチンと共に、私たちの身体のタンパク質の30%が皮膚、爪、髪の毛などを状態を維持するのに使われています。

しかし、加齢と共に、紫外線などによる活性酸素の影響が蓄積され、これらのタンパク質も減り、女性ホルモンの減少により、肌の代謝も衰えてきます。
コラーゲンは、動物の骨や皮、牛筋、鶏手羽、かれい、えびなどに多くふくまれています。
ビタミンCはコラーゲンの体内での生成に欠かせません。
紫外線のダメージを回復する効果もあるので、ぜひ一緒に摂取しましょう。

また大豆にふくまれる植物性タンパク質も、美肌に有効です。
大豆にふくまれるタンパク質だけでなく、イソフラボンもこれらの肌ダメージを回復する成分として、近年注目を集めています。
女性ホルモン様に働く効果や、活性酸素を除去し免疫力を高める、抗酸化作用などが有名な作用です。

イソフラボンは大豆の芽の部分から取れるポリフェノールの一種です。
イソフラボンはその分子構造からとても女性ホルモンである、エストロゲンに似ています。
エストロゲンは、女性らしい体型を維持したり、肌の代謝を促したり、コレステロールの調整などをするほか、コラーゲンエラスチンの生成を促す働きがあります。
しかし45~55歳くらいになると、更年期とよばれ、次第に卵巣の機能が低下し、生理がこなくなってきます。
日本人の平均閉経年齢は50歳といわれています。

最終的に閉経を迎えると、エストロゲンが卵巣からは産出されなくなります。
女性ホルモンが不足すると、数々の更年期障害とよばれる症状がでてきます。
エストロゲンの減少により、様々な影響がありますが、そのひとつ、肌の新陳代謝も悪化します。
大豆イソフラボンは、エストロゲンにかわり、エストロゲン受容体と結合し、補完的に働くことが知られています。
植物由来の「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。
閉経を迎えた女性は、とくに、美しくハリのある肌のためには良質のタンパク質、ビタミンC、そしてイソフラボンを一緒に摂取して、肌の衰えを補うことができると考えられます。

イソフラボンは大豆食品に多く含まれているため、普段の食事からも手軽に摂取することができる成分です。その他サプリメントや化粧水などのスキンケア商品からも摂ることができますので、ご自身に合う摂り方で毎日摂ってみてください。
イソフラボン配合の化粧水を使うメリットはこちらのサイトで詳しく解説されていますので、併せてご覧ください。