血中アルコール濃度を下げて二日酔い防止

ついついお酒を飲みすぎてしまった時、二日酔いを予防するためには、どのようなものが効果的でしょうか。
実は、大豆を摂取することが有効といわれています。
体内に吸収されたアルコールは、どのように分解されるのでしょうか。
途中でアセトアルデヒドという毒性の高い物質が作られます。

日本人にはアセトアルデヒド脱水素酵素がよく働く人、働きが弱い人、まったく働かない人の3種類が存在します。
酵素がよく働く人は酒に強く、働きが弱い人は酒にやや弱く、まったく働かない人はいわゆる「下戸」となります。
まずADH,ALDH(アセトアルデヒド脱水素酵素)などの一連の酵素郡が働き、アセトアルデヒドと酢酸に変化します。
アセトアルデヒドをすばやく酢酸に変化させるのが、酵素の役割です。
アセトアルデヒド脱水素酵素が良く働くひとは、「お酒に強い」といわれるひとです。

そして最終的には二酸化炭素と水に分解されるのですが、これらのエネルギー代謝には、ホルモンの作用が関連しています。
このアルコールをまず分解する、酵素郡は、アミノ酸の集合体であるポリペプチドの形状をとっています。
そしてホルモンの多くも、ポリペプチドなのです。

飲酒後に、大豆ペプチドを摂取すると、速やかにアミノ酸を体内に供給し、ALDHなどの重要な酵素を速やかに作ることができるのです。
同時に、ペプチドホルモンの分泌を促す効果から、アルコール血中濃度をすばやく下げることができると考えられます。
これらの効果を実験で実証した結果があります。
90分間、飲酒を同じ量摂取した場合、片方はスナック類のみ、もう片方には、大豆ペプチドを摂取してもらいます。

飲酒後12時間まで継続的に採血し、血中アルコール濃度の変化を比較しました。
その結果、大豆ペプチドを摂取したグループのほうが、特に飲酒1時間後、4時間後に有意にプラセボ郡よりも低いレベルとなりました。
7時間の睡眠をはさみ、飲酒12時間後では、プラセボ郡に一名高いほかは、平均値に差はありませんでした。

これらの結果から、大豆ペプチドはアルコール濃度を早期に下げる効果がある、といえます。
大豆ペプチドが多く含まれる代表的な食品は豆腐です。
原料である大豆を酵素分解し発酵させる過程で、大豆ペプチドはつくられます。
つまみは、ぜひ冷奴にしましょう。