髪のたんぱく質を増やして育毛

薄毛というと、男性特有のものとおもわれがちですが、女性も加齢とともに、頭髪が薄くなる傾向があります。
その理由のひとつに、女性ホルモンの減少があります。
卵巣から分泌される女性ホルモンには、女性の毛根の新陳代謝を促し、艶をたもつのにも有効であることがわかっています。
エストロゲンは髪の毛を作り出し、髪の成長を促します。
女性の髪の毛のピークは25歳前後といわれています。

その後、女性ホルモンは40歳くらいから急激に減少、更年期特有の症状、いわゆる更年期障害がおきます。
更年期に入り、女性ホルモンがへると、男性ほどではありませんが、どうしても髪の毛も細く、抜けやすくなってしまいます。
薄毛になるのは、加齢ですからしかたのないことなのですが、できれば、少しでも黒く、ふさふさでありたいのは、当然の願いです。

そのためにはどうすればよいのでしょうか。
薄毛は一朝一夕にはよくなりません。
健康で若々しい身体には、健康な食習慣を続けることが要です。
全身を考えた若返りの結果として、毛髪も健康になります。
髪の毛は、99%タンパク質でできています。
まず、良質なタンパク質が不足していることが、髪の状態を悪くします。
またレシチンは、細胞ひとつひとつを作る材料になるので、髪の毛に欠かせない栄養です。
良質なタンパク質、レシチンに富む、タマゴと大豆の摂取をお勧めします。

また同時に、青魚を取ることを推奨します。
カルシウムの強化、必須脂肪酸の摂取に加え、DHAやEPAといった物質が含まれていることにより、血糖値、コレステロール値の低下、血液さらさら効果が期待できます。
血流をよくすることにより、がんになりにくく、酸化しにくいからだをつくり、ひいては毛髪の健康につながります。
大豆には、大豆イソフラボンという、女性ホルモンの一種である、エストロゲンに似た働きをする「植物性エストロゲン」が含まれています。
納豆や、味噌汁などの摂取も、お勧めです。
大豆を発酵させることにより、イソフラボンを胃から直接吸収できるといわれています。