カルシウムと一緒で骨粗鬆症予防

近年、イソフラボンの健康効果が注目を集めています。
女性ホルモン様に働く効果や、活性酸素を除去し免疫力を高める、抗酸化作用などが有名な作用です。
イソフラボンは大豆の芽の部分から取れるポリフェノールの一種です。
分子構造からみてイソフラボンは女性ホルモンである、エストロゲンに似ています。


女性ホルモンの不足から生じる更年期障害の改善の効果が期待できます。
植物由来の「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。
エストロゲンは、コレステロール値の上昇を抑え、骨のカルシウムの流出を抑えます。
しかし45~55歳くらいになると、更年期とよばれ、次第に卵巣の機能が低下し、生理がこなくなってきます。
日本人の平均閉経年齢は50歳といわれています。

最終的に閉経を迎えると、エストロゲンが卵巣から産出されなくなります。
そうすると脳の視床下部に影響をおよぼし、自律神経失調症のような症状がでてきます。
大体75%の女性が経験するといわれています。
一時的にほてり、ホットフラッシュ(急激な発汗)や、記憶力の低下、不安感、イライラなどの不調を感じるようになるひともいます。
またコレステロール値があがり、肥満傾向になってきます。

悪玉コレステロールLDHが血管にたまることによって、動脈硬化などの原因になります。
また、女性ホルモンによって保持されていたカルシウムが流出し、骨粗しょう症になりやすくなります。
骨粗しょう症は、自覚のない病気ですが、簡単に骨が折れやすくなって、また治りにくくなります。
高齢になると、転倒による骨折から、寝たきりになったり、痴呆をひきおこしたりしてしまいます。

そこで植物性エストロゲンである、大豆イソフラボンを摂取することによって、骨からカルシウムが流れ出るのを防ぐ効果があるといわれています。
できれば、青魚などから同時に骨の材料となる、カルシウムを摂取することによって、さらに予防効果があると期待できます。
いつまでも健康な身体でいるためには、食生活から見直すのが有効な手段です。